金曜の夜。

金曜の夜は、ある学習塾の教室で添削するアルバイトの最後の日であった。この教室は、ちょっと寒い。だからなのか、親知らずを抜いた影響なのか、少し身体がだるかった。
おれが辞めることは、小さい子供等は知らないが、高校生ぐらいの子達はなぜか知っていた。
最後というのに、小さい子供達はいつも通りの対応をしてくれた。相変わらずだなァ。
だが、バイトの終盤に差し掛かると、最後の日と知っている高校生や中学生が増えてきた。で、10時半くらいに帰ろうとすると、他の先輩先生も含め、みんな総立ちで見送ってくれた。正直嬉しかった。
短くもせつない卒業式でした。